実施年月日 平成17年2月7日(月)〜8日(火)
実施場所  新潟県北魚沼郡川口町


1. 現地情勢
  ・『中越地震被災旅館の風呂場雪でつぶれ2人死亡』 (1月28日・産経新聞)
  ・『新潟の被災地約3メートルの積雪』 新潟県中越地震の被災地は一日、終日大雪に
   見舞われ、新潟地方気象台によると、午後6時現在の積雪は十日町市で295a、
   魚沼市(旧入広瀬村)で283aと、各地で軒並み役3bになった。(2月2日・信濃毎日新聞)
  ・『猛烈寒波列島襲う』 新潟県中越地震被災地・十日町市では24時間の降雪量が83aで、
   積雪量は283aに達した。(2月2日・産経新聞)
  ・『冬将軍猛威続く 雪下ろしの2人転落事故で死亡 新潟県内』(2月3日・産経新聞)

2.目的

  ・新潟県中越地震による被災地では、現在も尚、JA青年部盟友を含む住民の皆さんが、不自由な
   生活のなかで不安な毎日を過ごしている。 こうした情勢を受け、微力ながらも町の復興の一助に
   なることを目指し、JA松本ハイランド青年部は、ボランティア活動(人的支援)を実施するもので
   ある。 おもな支援活動内容は雪かき等、20年ぶりの大雪に対応するものである。

3.作業内容
  ・基本的にはボランティアによる除雪は、屋根に上がっての危険な作業を行わず、屋根から下ろした
   雪や、地上の積雪を処理する作業に専念した。
   川口町に降る雪は水分を多く含んでいるため、重く引き締まっており、松本で扱う雪とは性質が
   大きく異なり、扱いが非常に難しかった。


 ■第1日 和南津地区

川口町復興ボランティアセンターにおいて、被災者から受けた要請を整理し、その内容ごとに応援人数の割振りが行われる。通常では2人〜4人程度のグループに分かれ作業を行うことになるが、我々が松本から来たということを雪に慣れていると解釈され、10人まとめて最難関地域に派遣された。
派遣先は倒壊の危険性がある家が立ち並ぶ住宅地、和南津地区である。要注意との貼り紙がされた家が目立つ。住人は仮設住宅へ避難しているため空き家が多い。メンバーの3人は、仮設住宅から実家の雪かきに来ているおばあさんの家を担当した。 人の背丈を上回るほどの雪に覆われた状況での除雪作業は当初の予想を上回るものであった。ボランティアによる除雪は、屋根に上がっての危険な作業を行わないとのことであったが、屋根より高く降り積もった雪の上での作業は困難を極めた。かんじきは必需品である。
 お茶のひと時にはお菓子、漬物、赤飯のおにぎりなどいろんなものを出していただき、おばあさんのつけた漬物は、「おいしいですね」と言うとあたたかい目でニコニコ笑い、逆に我々がその笑顔に癒されるくらいであった。
 逆境の中に会っても、先祖代々受け継いできた土地や田を守り、次の世代に引き継いで行こうとするおばあさんの姿に接することができたことは、自分たちの地域農業の未来を考える上でも本当に良かった。


■第2日 田麦山地区

 初日の働きぶりが認められ、2日目は仮設住宅の集合地域、田麦山地区に10人そろって投入された。「朝3時から夜11時までかかることもある」という仮設住宅の雪下ろしや除雪作業の現場の状況を、ニュースではなく自分の目で見て微力ながらもボランティアとしてそのお手伝いをさせていただいた。
 仮設住宅の間に降り積もった雪は軽く3bを超え、屋根の上の雪が落ちる場所もない。そのまま放置することは住宅の倒壊につながるため、雪の落下場所を作ることもかねて住宅間の通路作りに従事した。ここからあそこまで通路を作ってくださいねという指示に従い、自分の背丈を上回る雪の壁にスノーダンプを振り下ろしながら、ひたすら掘削作業に専念する。すぐに汗だくになり、上半身Tシャツ1枚になって体から湯気を立てながらの除雪作業であった。


■総 括

 今回のボランティア活動では、特に住民のみなさんとのふれあいの場を持つようなことはできなかった。それでも川口町のみなさんが不満や不安などに押しつぶされそうな日々の暮らしの中で、町の復旧のために懸命にがんばっている姿からは、言葉では言い表せないくらいの思いを感じることができた。
 夜明け前の早朝から、自宅、車庫、職場の雪をかく。夕方も昼に積もった雪の処理。終ることなく雪は降り続ける。それも毎日・・・。腰の曲がったおじいさん、おばあさんまでが降雪のなか外に出て、我々よりも遥かに大量の雪をかいている。雪国、川口町の人の粘り強さをしみじみと感じた。水害、震災、そして20年ぶりの大雪により、大変な被害をうけた川口町の方々であるが、この強さがあればきっと立派な復興を遂げることができると信じるものである。

←参加したメンバーボランティアセンター前で・・・

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